木管楽器修理・金管楽器修理のミルズ。国内で希少な管楽器修理の専門工房です。

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2011

26

1月.

あけまして、明けまして、アケマシテ

だいぶ明けてしまいまして・・・

気がつけばもう今年第1回目の給料日ですが・・・

おめでとうございます!!!

 

今年もMIRSブログをよろしくおねがいします。

もうお気づきの方もいらっしゃるでしょうが

昨年末にMIRSホームページがリニューアルオープンしましたので

そちらも併せてよろしくおねがいします。

(MIRSホームページ:https://mirs.jp/)

 

さて、昨年最終営業日のこと。

例年どおり大掃除をしていると万力の近くの棚の奥のほうから

こんな曲がった金属の板が出てきました。

 

実はこれ、僕がフレンチホルンのここのあて金〔あてがね〕を途中まで作って

手が滑ってどっかいっちゃって、なくしたものでした。

せっかくいいとこまで作ったのになくなっちゃったので

けっこう必死に探したのにその時は見つからず・・・

なかなかショックでした(笑)

結局その時はまた最初から作り直しました。。。

 

え、どうやって作るのかって??

いい質問ですねぇ!

私、なかじま改め、なか上彰がわかりやすく(?)

作りかけを完成させながら解説しましょう。

 

まず、使う材料ですが厚さ0.3~0.5ミリの

真鍮か洋白の板材を使うのが一般的です。

その板材をちょうどいい大きさに切って形を整えたら

なるべく加工したい形に近いアール・太さの芯金に当てて

木製ハンマーや金属製ハンマーで叩きます。

こんな感じです。

 

ここでワンポイントアドバイス。

板材を一度バーナーでやや赤くなるまであぶると

板材のコシがなくなり、加工しやすくなります。

だから棚の奥から出てきた作りかけはまっ黒だったのです。

別にMIRSの棚が汚かったわけではありません。

 

こうして形を作ったあと、

バーナーであぶったりハンマーで叩いた跡をキレイにします。

今回、脇の部分は金属のハンマーで叩いたので

けっこうハンマーの跡がわかりやすく残っています。

 

表面を全体的にヤスリがけをしていきます。

今回はヤスリの油目から少しづつ目を細かくしていきました。

そしてサンドペーパーの#1000くらいまでかけると

こんな感じになります。

ここまできたらもうこっちのもの!!

あとはバフ研磨機で磨けば完成です。

MIRSのデジカメがSONY製だとバレてしまうくらいキレイになりました!!

 

このようにMIRSでは楽器に合わせてパーツの作製もできますので

まずはご相談ください。

 

以上、うちの会社にも伊達直人が来る日を待っている

金管担当中嶋でした☆

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